日記

ラムネの瓶

深夜に近所の駅前の居酒屋和民にいった。酒は飲まなかったが代わりにラムネを頼んだ。氷を入れたグラスを添えて、ラムネの瓶が運ばれてきた。ラムネを飲むのなんて久方ぶりだ。瓶の開け方に最初戸惑った。これどうやって開けるんだっけ?それは貼ってあるシ…

同時代ゲームからは逃げられない空の色

今日はちょっと本を調べに神田まで出た。池袋から丸の内線の地下鉄で、御茶ノ水に降り、そこから、今日は曇り空の下の、蒸しきった空気の中で、大きな坂を下っていく。御茶ノ水駅に架かる古い高架橋を渡る時、この橋の架かり方が、なんかいかにも昔に設計さ…

情報とスピードと体制の変動

夕方、日が沈みかける時間になって、もう外の暑さも柔らいだかなと思い、自転車で大宮の方まで飛ばした。途中に幾つか大きな本屋があるので、そこで本を調べるという目的もあった。そういえば春に出ている早稲田文学で、スガさんが、吉本隆明とクロカンとい…

ラタトゥイユって実は凄い食べ物

最近、野菜のラタトゥイユでバスク風というのを覚えてよく作っている。テレビの昼の番組で、徹子の部屋でフレンチの有名料理人が紹介していたレシピなのだが、作り方は簡単で、野菜だけ、幾つか切り刻んだものを、塩と胡椒だけまぶし、上にオイルをかけ、電…

パープル・ヘイズ音頭

そういえばこんなプロジェクト、大昔にテレビで見掛けたことあるなと思い出した。細野晴臣と忌野清志朗と坂本冬実のプロジェクトである。91年頃に組まれたもの。しかしこれは面白い。学生服とジミヘンのイメージ。セーラー服と黒髪が真似てみるジミヘンの歌…

ジャック・ラカンのセミナール一覧

ジャック・ラカンのセミナールとは、この通り全部で本当は27巻ほどある模様である。 Les ecrits techniques de Freud (S I), ,1953-1954, Seuil 1975 Le Moi dans la theorie de Freud et dans la technique de la psychanalyse (S II), 1954-1955, Seuil 19…

外国語と辞書と方法

語学の学習といったものに、どの程度の意味があるのかは、僕自身疑問に思っているが、しかし効果的な学習方法というのは、やっぱりあるということを、最近、切に感じた。語学といっても、要するにそれは自分にとっての外国語を、自分がどのように吸収できる…

ブラウンシュガーな日々・・・

あのストーンズの名曲『BROWN SUGAR』をカバーしてるビデオで一つ面白いものを見つけた。これをやってるのが素人なのか玄人なのかは定かでないが、どうやらイギリスのランカスター辺りに住んでいるミュージシャンであり、フォークの弾き語りであるみたいだ。…

松田優作の『探偵物語』と『BAD CITY』

70年代の総括とは、テレビドラマの視点から、イメージと文学性の位相において、時代の重さを内部から切断する局面として、思いがけない方角から起きてくる。それは松田優作の探偵物語である。おそらくこれは松田優作ものの中では最高傑作にあたっている。文…

YOUNG BLOOD

リッキー・リー・ジョーンズがアルバム『浪漫』でデビューしたのが79年のことであったのか。リッキー・リー・ジョーンズのセンスだが、アメリカの音楽史が、ポップの側面からもジャズの側面からもよく凝縮されて出てきたという感じ。出るべくして出てきた、…

戦士の休息

かつて角川映画の『野生の証明』という映画が流行った。僕はこの角川映画のシリーズが結構すきで、野生の証明も、中学で中間テストが終わった後に、ともだちと池袋劇場まで見に行った記憶がある。薬師丸ひろ子がデビューした映画で、高倉健さんが出てる。夏…

勝手にシンドバッド

昔のサザンは確かによかった。衝撃的だった。一時期のサザンである。しかしサザンは何処からか確実に詰まらなくなった。どんなバンドでも長く続くと悪くなるのだろうか。バンドに寿命とサイクルがあるのなら、そういう意味ではサザンは平均的だった。ある意…

異邦人

この曲がベストテンで1位をとったのは79年みたいだ。なんとかイスタンブールなんて曲もあったけど中東イスラム系音階が、エキゾチックとかいう言い方で当時導入されることが流行った。曲はばっちり歌謡曲だけどイントロに差異化する音階を入れてキャッチー…

桑田佳祐のハイウェイ・スター

かつてロックというジャンルが、日本の社会で一般化していく過程で、それは大体70年代の一時期と考えて、誰でもロックをイメージするとき、ロックを学校でバンド演奏するとき、それが共通言語として流通し、このフレーズが出ただけで、皆がそれを了解した、…

変わるさいたま

昼間にちゃりんこを一時間ほど飛ばして、さいたま新都心にあるシネコンまで、北野武の新しい映画をみにいった。さいたま新都心とは、僕にとって少々奇妙な街である。何もなかったところに近年、最新のテクノロジーを注ぎ込んだようなハイテク都市を人工的に…

タクシーという労働業界の話

そういえば先日ラジオを聞いていたらタクシー業界の特集をしていた。タクシー料金が初乗りで値上げになるということなので、その背景にあるものとは何かという話だったのだ。僕は、かつて営業用の二種免許を取得し、タクシーの仕事をやったことがあるが、も…

近所に新しいスーパーが開店した。

うちから一番近い距離にある店だが、二ヶ月くらい前までそこはいわゆる99ショップだった場所だ。99ショップは便利だったので結構重宝していた。大抵の生活品がそこで揃ってしまう。食材から文房具、入浴剤から最近では木炭まで99で売っていた。ある種…

『いちご白書』をもう一度見たら、結構納得した。

月曜の深夜はBSで『いちご白書』をやっていた。1970年の映画である意味有名な映画である。70年代のフォークソングで『いちご白書をもう一度』というユーミンの作った曲があったのだ。しかし改めて見ていると、ホントひどい映画だなあという感じである。見…

中国発メッセージの奇妙な反転

今年の三月に、中国の重慶で「史上最強の居座り」と呼ばれている事件がおきていた。都会の真ん中で、ビル建設のための立ち退き要求を拒否していた民家の話なのだが。中国においては、こういうケースは今までなかった話なのだ。巨大ビルを建設するために、一…

C調言葉に御用心

80年代のはじめぐらいに、サザンオールスターズの『C調言葉に御用心』という曲が流行った。C調という言葉の意味だが、これはAがまず男女交際の関係においてキスを意味するなら、B、C、という段階によって何かエッチな事の階梯を意味するとか、学校の噂話…

宿無し

さて。季節も変わりつつある。もうちょっと暖かくなると活動しやすくなるのだが。自転車でうちから吉祥寺までいけるくらいの余裕のある気温になればよいのだが。うちから吉祥寺まで距離は18キロほどである。好みのサイクリングは、自転車でいって、牛鉄の吉…

植木等の死

植木等が死んだというので、ちょっとツタヤでDVDを借りてみた。いわゆる「無責任」シリーズというのである。シリーズで第一作目にあたるという「ニッポン無責任時代」。公開は1962年で、昭和30年代の東京の風景が出てくる。新橋のオフィス街から住宅街ま…

浦和の図書館まで、ちゃりんこ

でいく。埼玉大学の裏手に、近年になって新しく出来たピカピカの未来的な建築が施された地域センターがあるのだ。大きな体育館や役所と隣接している。そこで宇野弘蔵の『経済原論』を借りる。この本を手に取るのはもう本当に久しぶりのことである。80年代後…

しかし歴史の中で『Like A Rolling Stone』性の意味とは何なのか?

ということについて、ちょっと考えてしまった。近代日本文学で参照すると路傍の石という言い方があるけれど、ボブ・ディランによって書かれた歌、どんな気がする?転がる石のような状態で?と問う台詞は、単にロックの歴史にとって、その起源で入り口に当た…

路傍の石を、ちょっと英語で言ってみて

やっぱりこんなライブが存在しえたんだな。こんな決定的なジョイントのライブ。今まで知らなかった、気づかなかったけど。時は98年のもので、場所はブラジル、ロック・イン・リオの一シーンみたいだ。・・・・・いや、別に、なくてもよかったライブなんです…

アメリカ産のパンクなんだが

80年代のアメリカ産のパンクバンド。アメリカではパンクロックが浸透するのに=それを承認するのに、結構時間がかかった。パンクロック的なスタイルは、平均的アメリカ人のあまりにも拒否しがちな性質を備えている。しかし最初は抵抗あったとしても、じきに…

ディランとバエズと新小金井

新小金井という小さな駅をご存知の方は、どのくらいいるものだろうか?武蔵境から西武多摩川線という小さな線が出ている。それで一つ目の駅だ。地元の人の利用者、学校は僕のいた高校ぐらいしか通学に使う者はいないのではなかろうか。それと野川公園まで行…

クレオパトラが

実は美人じゃなかった説というのが、何故だか今になって出ているそうだ。 「絶世の美女」だったといわれる古代エジプトの女王クレオパトラ。しかし、英ニューカッスル大学で13日から展示されている紀元前32年の貨幣に描かれた肖像によれば、実際にはそれ…

ビデオ進化論からyoutubeまで

これは1986年の秋に放映されたものではないかと思う。フジテレビで放映されたもの。この日の出来事を朧ろ気ながら、僕は覚えている。新聞で深夜番組の欄に浅田彰の名前をみつけ、夜には絶対これを見ようと思っていたのだが、その日の日中は・・・たしかいつもの…

三軒茶屋

日曜日に三軒茶屋へ行った。目的は見逃していた映画を名画座で見るため。黒沢清のLOFTをまだやってる劇場がそこしかなかったのだ。三軒茶屋中央という名画座。はじめて行く劇場だ。午後の4時からの上映だった。埼玉から向かったのだが、休日のターミナル駅…