2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ラジオ体操する監視カメラ

確かに僕は、それを見たんだ。・・・それは四月の終り、長い雨が降った夜の後の明け方、近所の駅前でだ。なぜ僕がそんなものと遭遇することになったのかだって?僕は駅を跨いで、向こう側にあるコンビニまで、朝飯とタバコを買いに行く途中だった。僕にとっ…

それはカントリーロックなのか、あるいはMTV文化だったのか?

ニール・ヤングのバンドとして有名なのはクレイジー・ホースである。ニールヤングの全体的な軌跡を振り返ってみるに、クロスビー・スティル&ナッシュやバッファロー・スプリングフィールドといった、フォーク構成の楽曲の中からロックが生成してくる段階に…

ニール・ヤングの『DON'T BE DENIED』

ニール・ヤングの傑作アルバムというとき、人によって相当意見が分かれると思う。ニール・ヤングの浸透力というのは奇妙に広汎な範囲に渡っているからだ。ニール・ヤングが人を惹き付ける力の正体とは何なのだろうか。ある種のaddiction中毒性を持ったスタイ…

村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』(1988年)

中上健次の「冷凍トレーラー」、大江健三郎の「雨の木」と、80年代的状況、即ち空白でありエアポケット的な空間性と時間性において、そのとき人が抗いうる方法とは何なのかについて、それぞれ示されている。中上健次にとって、それは移動すること、車を使う…

『いちご白書』をもう一度見たら、結構納得した。

月曜の深夜はBSで『いちご白書』をやっていた。1970年の映画である意味有名な映画である。70年代のフォークソングで『いちご白書をもう一度』というユーミンの作った曲があったのだ。しかし改めて見ていると、ホントひどい映画だなあという感じである。見…

『ロッキー』という映画をはじめて見たよ

日曜の深夜にテレビで『ロッキー』の映画をやっていた。実はこの映画を僕はまだ見たことなかった。これが子供の頃に学校で流行っていたのは覚えている。ともだちが、凄く良かったと言い張っていた。宣伝のイメージでは、子供心に確かにカッコよさそうな映画…

「雨の木」を聴く女たち

大江健三郎の80年代において、彼は既に定点として一定の日常的生活の中に留まっている。彼がもっと引きこもり的なスタンスによって世界の影と格闘していたのは、70年代のことであって、『洪水はわが魂に及び』のように、家の中に引きこもり、分身として障害…

中上健次の『日輪の翼』

中上健次の『日輪の翼』は、80年代に襲った土地開発−それは日本列島改造計画的なものとして全体的な現象であったのだが−の結果、故郷の地における路地を失い、自らの居場所としての根拠を失った者が、冷凍トレーラーを改造したトラックに、地元、新宮の老婆…

路地と記憶

中上健次の作品を群として語るとき、よく「路地」という言葉がキーワードとなって語られているのだが、路地という概念、あるいはイメージは、昨今の時代的問題に当て嵌めて考えてみたとき、割合明瞭にそれが至る所で問題の形式として表れているのを見ること…

HOT LEGS

世良&ツイストの起源を見ることは勿論難しい話ではない。それはわかりやすい話であるには違いない。ロックンロールの形式が成立するのがアメリカで50年代のことである。ロックンロール(rockn'roll)の形式を定義としてあえて言ってみれば、先行したブルー…

中国発メッセージの奇妙な反転

今年の三月に、中国の重慶で「史上最強の居座り」と呼ばれている事件がおきていた。都会の真ん中で、ビル建設のための立ち退き要求を拒否していた民家の話なのだが。中国においては、こういうケースは今までなかった話なのだ。巨大ビルを建設するために、一…

C調言葉に御用心

80年代のはじめぐらいに、サザンオールスターズの『C調言葉に御用心』という曲が流行った。C調という言葉の意味だが、これはAがまず男女交際の関係においてキスを意味するなら、B、C、という段階によって何かエッチな事の階梯を意味するとか、学校の噂話…

宿無し

さて。季節も変わりつつある。もうちょっと暖かくなると活動しやすくなるのだが。自転車でうちから吉祥寺までいけるくらいの余裕のある気温になればよいのだが。うちから吉祥寺まで距離は18キロほどである。好みのサイクリングは、自転車でいって、牛鉄の吉…

植木等の死

植木等が死んだというので、ちょっとツタヤでDVDを借りてみた。いわゆる「無責任」シリーズというのである。シリーズで第一作目にあたるという「ニッポン無責任時代」。公開は1962年で、昭和30年代の東京の風景が出てくる。新橋のオフィス街から住宅街ま…

浦和の図書館まで、ちゃりんこ

でいく。埼玉大学の裏手に、近年になって新しく出来たピカピカの未来的な建築が施された地域センターがあるのだ。大きな体育館や役所と隣接している。そこで宇野弘蔵の『経済原論』を借りる。この本を手に取るのはもう本当に久しぶりのことである。80年代後…

世良公則&ツイストの時代

70年代の日本の音楽市場とは、今振り返ってみてもなかなか面白い要素が満載で、分析すべきネタの宝庫ではあるのだろうとは前から薄々感づいていたのだが。海外から入ってきたロックの影響を、日本の歌謡曲的な楽曲のコードで段々に消化吸収していく過程にあ…

ローリングストーンという風景

ボブ・ディランによって1965年に書かれた歌の詩『LIKE A ROLLING STONE』について、あの有名な柄谷行人の定式を当てはめてみよう。 かつて君は奇麗に着飾り、乞食にコインを放ってやったね。たしか?人々は言った。気をつけろよ、お人形さん。落ちるぞ、と。…