2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フォーマットとしての小説

ここ数年の一時期、僕は映画ばかり見ていた。といっても実際に映画を映画館に見に行くとそれなりに費用がかかるので殆どはDVDのレンタルを中心にして映画をよく見ていた時期が、ここ最近にあった。それは一つ一つの映画についてレビューを書くことによっ…

シャービック

最近一日のうちの愉しみにしている事があって、それはシャービックを作ることである。昔懐かし、あのハウスのシャービックだが今でもこの商品が健在で流通していたことに僕はつい最近まで気付かなかった。コンビニでアイスを物色していたときにシャービック…

受験の歴史Ⅳ

1. 受験とは、それで一つの社会的な交換形態になっている。受験というシステムを媒介にして、いつの間にか日本人はそこで一つの立派な文化体系を作り上げていた。受験制度の存在とは、現代社会において日本人の細部にまで染み込み浸透している。日本型受験シ…

受験の歴史Ⅲ

1. 1979年に時の文部省は共通一次試験を導入した。大学入試に統一的な基準を導入するこの試みは、受験戦争の適正化と緩和化に役立つものなら意味のあるものとなっただろうが、結果的には共通一次が最初に導入されたとき、それは受験生の負担を多くの部分で圧…

受験の歴史Ⅱ

1. 日本の受験システムの不思議さとは何だろうか。まず要求されている知識の習得の仕方が、そこでしか役に立たないものであるということ。先に、日本型と呼べる受験システム一般の形について、この受験メソッドをシステムの中心において、率先的に育て、リー…

受験の歴史

1. 日本の受験制度とはなんと奇妙なものだろうかとは、日本で生きている人々であっても皆がずうっと長い間、薄々感じている事態であるのだろうが。この奇妙な学習と選別の体制とは何故出来上がったのだろうかと。そしてそこを経験したことのある殆どの人が、…

水道橋のボヘミアンラプソディー

5月の3日に、エックスのライブが終了した後ドームから水道橋の駅前まで帰る人々の足並みに混じって流れていった。ドームから長くて広々とした通路は延々と続きゆっくりとライブの興奮を湛えながら人の波が移動を続けている。飯田橋から神田方面へ抜ける大き…