2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

論理的なものと経験的なもの

カントというのはキリスト教社会の歴史では随分と微妙なポジションにあたっている。カントが反対しているものとは、それまでのキリスト教社会が背負ってきた、ある精神的体質である。キリスト教社会が担ってきた特徴的な思考の誤謬体質について根本的な転回…

普遍性と全体的安定性の逆説

カント型普遍性の構造に対して、クリスティーナ・アギレラ的な抵抗があるのだとすれば、アギレラのマニフェストに共感を示したミュージシャンたちがいる。それが実は、ガンズ・アンド・ローゼズであったのだ。07年の幕張でガンズのライブを見たとき、ガンズ…

クリスティーナ・アギレラの『Beautiful』

カントは、美しさを感じる心というのは主観ではないと言った。美を喜ぶ心に、自己の主観的自我だけが関係するような個人的条件を見出すことはできないと強調したわけだが、それはどのようなことを言っていたと考えられるのだろうか。誰が何と言おうと私がこ…

道元の伝記映画『禅』を見る

月曜日にシネコンで『禅』という今公開中の映画を見た。道元の生涯を映画化したものであるが、道元と正法眼蔵には以前から興味があったので見てみた。といっても僕は道元についての初心者である。特に何を知っているというわけでもなく、禅についての漠然と…

女子高生とスカートの長さ

女子高生のスカートとは現象としていつからか短くなっていった。先日、日本でそれの統計を取ってみたところ、新潟県が女子高生のスカート丈では一番短いという結果が発表された。なぜ新潟なのだろうか?それに比べて首都圏というのは、スカートの短さにおい…

映画を独り占めした初体験

そういえば月曜の夜にレイトショーを見たとき客席には観客が僕一人しかいなかった。夜9時からの上映で映画の内容は決して明朗とはいえないものだった。近所のシネコンだが僕はとても重宝している。ICチップの入った薄っぺらい会員カードを作っているのだが…

レボリューショナリーロードからトウキョウソナタへ

昨夜近所のシネコンで『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』を見てくる。レイトである。ディカプリオとケイト・ウィンスレットが夫婦役で共演している映画で、サム・メンデス監督である。サム・メンデスの映画を見たのはこれがはじめてだ。名前は…