バスは進行する。夕暮れに差し掛かるマンハッタン。昼の温もりは束の間のもので、またきつく刺さるような寒さが繰り返してきそうな気配が空から降りてきているのがわかる。しかしマンハッタンという街に巣食う無数の人間たちの活気がそれを跳ね返すのか否か…
「究極さん、昨日買ったお土産はいったい誰にあげるつもりでいるんだい?」バスの中で、僕は、地球の歩き方マップニューヨーク篇を読み耽る究極Q太郎にきいた。マンハッタンの道路とは碁盤目状に設計されていて、分かりやすく綺麗に線が引かれているものだ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。