2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

廃棄物のリサイクル技術と横浜市的進化の先見性

夕方のニュースで見たのだが、巷では今、食料品における賞味期限とか、それのオーヴァーが何だとかいう話が、よく突っつかれているが、コンビニやスーパーの食材の場合、まず賞味期限というのがあるとして、それとは別に販売期限というのが、大手の販売店で…

『殺人の追憶』

「グエムル−漢江の怪物」を作ったポン・ジュノ監督の前作に当たる映画である。80年代の韓国の田舎における連続殺人事件を巡って、韓国社会の位置について浮かび上がらせている映画である。しかしこの映画『殺人の追憶』が人々に見られるとき、それはどのよう…

『ゾディアック』

デヴィッド・フィンチャーの一番新しい作品『ゾディアック』をDVDで見る。これはダーティハリーの第一作でモデルになった、サンフランシスコで実際にあった連続殺人鬼の事件について、イーストウッドのダーティハリーでは、最後に犯人を突き止めることに…

ジョン・トラボルタの『ミッドナイト・クロス』

ブライアン・デ・パルマ監督の映画で1981年の作品である。ブライアン・デ・パルマといえば、かつてはキャリーやフューリーといったオカルト物、サスペンス物、ホラー物を撮っている。最近では「ブラックダリア」というのを撮ったみたいだが、これはまだ見て…

『松ヶ根乱射事件』

山下敦弘の映画で06年の作品。あの『リンダリンダリンダ』の監督である。完成度の高い映画を作る人だと思う。『松ヶ根乱射事件』も、ブラックユーモアによって彩られた山間部の田舎町に生きる人々の模様を上手く描き出している。この監督の持つユーモアのセ…

インターネットの原点について、ちょっと気付く

ここのブログ記事を見てちょっと思ったことがある。 粉川哲夫先生と再会。最後にお会いしたのは、たぶん『消費の見えざる手』でのインタビューだったので、はや15年以上も前だ。なんだか先生は、少し背が高くなったような気がした(というか、自分が縮んだ?…

享楽の意味

図書館で借りてきた斎藤環の『生き延びるためのラカン』を読んでいるのだが。しかし、これってすっげ〜え面白いじゃん。もう今まで斎藤環を殆ど読んで来なかった自分を恥じる位だ。単なる啓蒙書を越えている。というか、本来の啓蒙書とは、こうあるべき姿な…

繋がりのネットワークが孕む不気味で大きな意思

インターネットによって、人が繋がろうとすることの欲望が実現化されてきたことには、目を見張るものがある。今夜、いわゆるネットラジオと呼ばれるサイトを、色々徘徊していて思ったのだが。暇人たちがそこに溢れているように見える。しかしネットが出現す…

All Apologies -2

カート・コバーンが書いていた詩だが、シンプルな言葉が並んでいる。若く死んだとはいえ最後に近い時期に、この歌は発表された。最後のアルバムで最後の曲の位置を占めた。これが出て二年後に自殺している。読んでみても、幸せなのか悲しいのか分からないよ…

ブコウスキーの哲学的潜勢力

最近、ブコウスキーのことをよく考えているのだが、現代小説のスタイルが、ブコウスキー的なミニマリズムに収斂していくことは、小説という構造の運命を考えた時に、必然的に、ある種の極として生じた事態であったはずだ。そもそも小説という形式が、現代人…

政治と謝罪

ボクシングの亀田親子の話は、もう収まったという感じだろうか?あの親子のストーリーは、ある種仕掛けられた、マスコミ特にテレビ局による演出作用として、パブリックイメージとしての一家の像が雪だるま的に肥大していったという感じだったけど、見てれば…

今日は『グッドシェパード』を見たんだが−

今日は映画の日だったので何を見ようか迷った。まず森田芳光監督のサウスバウンド。内容は、元過激派だった親父が、子供と女房を連れて沖縄の田舎に引っ越すという話。東京で暮らしていた時は親父を馬鹿にしていた子供は、沖縄暮らしで親父を見直すとかいう…