2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

絶対的に内包不可能なものの実在を巡って

それではニューヨークシティは、なんとかしてまた以前のようにトイレを地下鉄でも使えるように、なんとかしてその中に出入りする人間達のレベルで、「矯正」されて「更正」されるべきなのだろうか。一回都市の内的構成というのがこういう段階まで来てしまっ…

禁煙と文化、あるいは禁煙の文化とは?

ニューヨークは911の時のジュリアーニ市長--あの愛くるしい顔や身振りでも特徴的な人だったが--から、新しい市長のブルームバーグ市長へ変わった。そしてブルームバーグの取った政策とは、NY市の全面禁煙の実現だったのだ。今、ニューヨークシティへいっても…

the City of the Empire State

先週からニューヨークにいっていて月曜日の夕方に東京に帰ってきた。NYという街をはじめて見てきた。NYに五泊の旅だったのだ。まだその興奮も冷め遣らぬのだが。面白い物事も数多あれど、それらはすべて同時に論理的に何故そうなってるのかという事情につい…

来週はNY

来週は実はニューヨークにいきます。ただの短い観光滞在でいく予定です。究極Q太郎氏と某公務員の女性hoさんに、某大学講師のiくんでいってきます。iくんの友人の女性(元ナース)が今はNYで仕事をやってるので(バーテンだったかな?)彼女にも現地で会…

そろそろ次のお題へ

サイトのほうでは「帝国論」を書いていたつもりなのだが、なんだか長丁場になってきたので、この辺で一区切りつけてみようかという気になった。最終的にはアーレントの「革命について」の本にも本当は焦点を合わせたかった。しばらくたってから後ほどに帝国…

資本と国家

1. 新しい帝国の概念というのをネットワーク型権力の構成だと捉える。帝国が単なる帝国主義と異なるのは、帝国主義が特定の国家的な表象において自己中心化された目に見えやすい形成を伴うのに対して、帝国主義からは進化したという次の形態の「帝国」とは、…

対抗の論理Ⅲ

酒井隆史は、左翼が最終的には無根拠的な根底として直面することになる次元について、次のように記述しているものだと思われる。 において徐々に中心をしめるようになりフェリックス・ガタリ、ジル・ドゥルーズたちを注目させた側面は、次のようにまとめるこ…

対抗の論理Ⅱ

1. 対抗の身振りは主体にとって何かの基準を与える。しかし、それは何に対抗する主体なのだろうか。悪に対抗する善。資本主義に対抗する共産主義。帝国に対抗するマルチチュード。資本と国家に対抗するX。・・・対抗の論理は主体にとって同時に対抗すべし敵…

対抗の論理

1. 社会運動の運営の実体というのが必ずしも左翼でなければならないという必然性はない。アメリカの例を見ればそれは明瞭である。アメリカ人は基本的に行動的な社会運動を好む。政治的意識も政治運動へのコミットメントの欲望も比較的には旺盛である。単にリ…

二つの左翼性

1. 宗教が相対的なものと化し、共産主義の信憑性も消滅した段階になって、「左翼」という概念そのものが漠然とした宗教的な機能を帯び始めた。左翼主義というのを歴史的なシステムとして捉えなおしたとき、その性質というのは二極に分化される傾向を常に有す…

左翼主義の起源Ⅱ

1. 宗教に始まる革命思想のあり方というのが、宗教批判を経て共産主義思想の中へ一大合流するに至る。そのとき任意の宗教形態Xというのは、等しく唯物論的に人類学的な形態の俎板に載せることが出来る。最初、共産主義の理念というのは、そのような科学的な…

左翼主義の起源

近代において形成された資本=ネーション=ステートというボロメオの環を、そのような基礎的な交換の形態から解明すること。そして、それらを揚棄しうるものとしてアソシエーションを見出すこと。アソシエーションとは三つのタイプの交換とは異なる、交換の…