膝を丸めて階段の踊場にしゃがみ込んだまま、僕らは他に何も為すすべもなかった。疲れているしお互いの間でもう特に喋るような話題もない。疲労はピークに達しているはずだが、しかし全く予期してなかったような不幸に遭遇した場合、本来疲れているのになん…
もう為す術もなく部厚い鉄扉の前で、僕と究極Q太郎は立ち往生してしまった。立ち往生といったところで、僕と究極さんの足は、今までずっとニューヨークの街中を歩き回ってきて、しかもその旅はもう数日間に及び、パンパンになっていて、何の意味もなく一箇…
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