2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

しかし歴史の中で『Like A Rolling Stone』性の意味とは何なのか?

ということについて、ちょっと考えてしまった。近代日本文学で参照すると路傍の石という言い方があるけれど、ボブ・ディランによって書かれた歌、どんな気がする?転がる石のような状態で?と問う台詞は、単にロックの歴史にとって、その起源で入り口に当た…

路傍の石を、ちょっと英語で言ってみて

やっぱりこんなライブが存在しえたんだな。こんな決定的なジョイントのライブ。今まで知らなかった、気づかなかったけど。時は98年のもので、場所はブラジル、ロック・イン・リオの一シーンみたいだ。・・・・・いや、別に、なくてもよかったライブなんです…

アメリカ産のパンクなんだが

80年代のアメリカ産のパンクバンド。アメリカではパンクロックが浸透するのに=それを承認するのに、結構時間がかかった。パンクロック的なスタイルは、平均的アメリカ人のあまりにも拒否しがちな性質を備えている。しかし最初は抵抗あったとしても、じきに…

ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』

ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』において、内在的な生とは、翻訳の中で失われたものを探すという心の態勢において、失われているはずの欠如を追うという関係性の在り方によって、その復活を待つという試みによって示されている。…

柳町光男の『カミュなんか知らない』

是枝裕和監督による04年の作品『誰も知らない』では、真に内在的な生が生きられている現場というのが、誰も知らないという位相によって与えられている場所だということを示しているのなら、柳町光男監督の06年の作品『カミュなんか知らない』では、真の生成…

是枝裕和の『誰も知らない』

東京のアパートに引っ越してきた母と男の子の二人の親子が挨拶に回る。この母子家庭には何か秘密がある。引越し屋によって運び込まれた荷物、大きなトランクの中からは小さな弟が出てきた。小さな妹が出てきた。そして少し大きな姉と長男の存在、この家には…