路傍の石を、ちょっと英語で言ってみて

やっぱりこんなライブが存在しえたんだな。こんな決定的なジョイントのライブ。今まで知らなかった、気づかなかったけど。時は98年のもので、場所はブラジル、ロック・イン・リオの一シーンみたいだ。・・・・・いや、別に、なくてもよかったライブなんですけど。すごいよね。しかしディランの老けぶり。横のミック・ジャガーと比較したらよくない。ディランはたしか、柄谷行人と同じ歳なんだよ。1941年生まれ。僕らの世代から見たら、ディランの方が古くからいるような気がして上の方に投影されて見えるんだけど、実際の歳の取り方というのはそんなものみたいだ。ストーンズのメンバーは、ディランより少し下ぐらいでしょう。ミック・ジャガーの若さも凄いが、ストーンズのメンバーは大体みな若く見える。キース・リチャーズなんかの場合は、10年以上前の彼の写真の方が腹も出ていてはげていたりするんだけど。要するに、ロックンロール=マネーの力とは、そんな老化にかかる時間を簡単に一気に取り返せてしまうほどにすごい、パワーがあるということの証明でもあるのだろう。これだけ若さを露骨に公的に維持しうるとは、ストーンズのメンバーとは、ある種の生物学的実験のサンプルとしても観察することができるのかもしれない。比べて98年当時のディランだが、むっくりしちゃって、貫禄さえも引き出すのが難しい感じだな。でも最近のディランの映像を見る限り、このときよりは今の方がマシで健康そうな映像もある。ストーンズと並ぶ98年のブラジル映像を見て、がっかりした人は、口直しに、下のビデオを。同一の曲で。こっちの時は76年もの。往年のディランとして、ディランのとってもよかった時代の唄いっぷりで、気分を直して頂戴。