2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

17-4

チェルシーの通りまで戻ってくれば、さっきいたブレヒトフォーラムのブロックとは、もう世界が違うように賑わい続けていた。これが不夜城というに相応しいニューヨークの有様である。大気の温度はマイナスでありながら空気は切るように頬に迫っているという…

17-3

結局周りの見知らぬ人々へは特に声をかけることもなく僕らは交流スペースのブレヒトフォーラムを後にした。ビルを出て暗い夜道を僕らのホテルがある方へと向かっていた。四方八方をビルディングの高い建物で囲まれたコンクリートの街といっても、夜になると…

17-2

バンドの演奏が終わり客席はもやっとした解放された気配をもってざわめいていた。ライブコンサートもちょうど終了した模様である。僕は後ろの方から客席の椅子が並ぶほうへと近づいていった。ライブが終わっても究極さんの後ろから見える頭はびくとも動かな…