2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ラムネの瓶

深夜に近所の駅前の居酒屋和民にいった。酒は飲まなかったが代わりにラムネを頼んだ。氷を入れたグラスを添えて、ラムネの瓶が運ばれてきた。ラムネを飲むのなんて久方ぶりだ。瓶の開け方に最初戸惑った。これどうやって開けるんだっけ?それは貼ってあるシ…

同時代ゲームからは逃げられない空の色

今日はちょっと本を調べに神田まで出た。池袋から丸の内線の地下鉄で、御茶ノ水に降り、そこから、今日は曇り空の下の、蒸しきった空気の中で、大きな坂を下っていく。御茶ノ水駅に架かる古い高架橋を渡る時、この橋の架かり方が、なんかいかにも昔に設計さ…

ボギーの時代−孤独な行動者像の起源

そうえいえば友人にひとり、ラオール・ウォルシュがすきだという人がいて、僕は見たことがなかったのだが、彼の言うことに興味をもって見てみた。図書館で『ハイ・シェラ』というラオール・ウォルシュのDVDを見つけたので見たのだが、ハンフリー・ボガー…

情報とスピードと体制の変動

夕方、日が沈みかける時間になって、もう外の暑さも柔らいだかなと思い、自転車で大宮の方まで飛ばした。途中に幾つか大きな本屋があるので、そこで本を調べるという目的もあった。そういえば春に出ている早稲田文学で、スガさんが、吉本隆明とクロカンとい…

ジョニー・サンダースの『BORN TO LOSE』

青山真治の新作映画のタイトルは『サッド・ヴァケイション』というそうだが、それのトレイラーを見たら思った通り、sad vacationとは、ジョニー・サンダースの曲に因んだもののようだ。そういえば、ジョニーサンダース自身が出演もしたNYのマイナーな映画…

グリフィスの時代と『国民の創生』の屈折率

深夜にグリフィスの『国民の創生』を見ていた。近所の図書館にあったDVDである。グリフィスは、1915年に、まだ無声映画としての『国民の創生』を作り、1916年に『イントレランス』を作っている。グリフィスという人は当時、アメリカよりもヨーロッパで人…

『戦艦ポチョムキン』を深夜に

借りてきたDVDで見ていたのだが、それは淀川長治の世界名画クラシックというシリーズのもので、冒頭に必ず、あの懐かしい淀川長治の解説が入るものだ。淀川長治によると、自分の選ぶ映画史的なベスト作品とは、チャップリンの黄金狂時代と、このエイゼン…

ラタトゥイユって実は凄い食べ物

最近、野菜のラタトゥイユでバスク風というのを覚えてよく作っている。テレビの昼の番組で、徹子の部屋でフレンチの有名料理人が紹介していたレシピなのだが、作り方は簡単で、野菜だけ、幾つか切り刻んだものを、塩と胡椒だけまぶし、上にオイルをかけ、電…

一国社会主義幻想の幻滅から、一国平和主義の現状まで

よく左翼を自称するような知識人で、こんな話を嘆き口調で言うのを聞くのだが、何故、日本では反戦運動が起こらないのか?アメリカやヨーロッパの国では、イラク戦争でも湾岸戦争でも、立派に反戦運動がずっとあって、市民は普通にデモを街中でしているのに…

幽霊は必ず出るところを間違えない

デヴィッド・リンチの手法とは、内的現実をそれ自体で生成させることに成功させることにあるといえる。内的現実の事実性とは、イメージによって力を与えられ、そこに独自の生産の道を開くことになる。特に映画とは、内的現実にとってその重要な手段である。…

デヴィッド・リンチにとって「リアル」とは何なのか?

う〜ん。。。リンチの「インランド・エンパイア」だが、ネットで他の人々のレビューを見ていたところ、どうも僕が考えたように、この映画を見ている人がいそうもないということに、少々ショックを受けてしまった。それはどういうことかというと、要するに、…

デヴィッド・リンチの奇妙なハッピーエンド

「インランド・エンパイア」の終りは、あれはハッピーエンドだと考えてよいのだろうか?それは奇妙なハッピーエンドの在り方である。主人公である、映画の中で世界観の進行をそれまで導いてきた主体であるところのローラ・ダーンだが、彼女は最後に生きてい…

『インランド・エンパイア』

昨日は新宿でデヴィッド・リンチの新作『インランド・エンパイア』を見ていた。リンチの新作は180分の長編映画となっており、公開の劇場も限られていて、最初から集客を当てにしたものではないようだが、三時間の間、特に飽きることもなく、充実したイメージ…

トランジスタラジオ

RCサクセションは70年代にフォークバンドとしてデビューしてから相当メンバーチェンジを繰り返し、バンドのスタイルも大きく変わってきた。結局80年代の末から休止状態に入り実質的には活動停止したものだ。トランジスタラジオとは、清志朗の書いた歌詞の観…

パープル・ヘイズ音頭

そういえばこんなプロジェクト、大昔にテレビで見掛けたことあるなと思い出した。細野晴臣と忌野清志朗と坂本冬実のプロジェクトである。91年頃に組まれたもの。しかしこれは面白い。学生服とジミヘンのイメージ。セーラー服と黒髪が真似てみるジミヘンの歌…

ジャック・ラカンのセミナール一覧

ジャック・ラカンのセミナールとは、この通り全部で本当は27巻ほどある模様である。 Les ecrits techniques de Freud (S I), ,1953-1954, Seuil 1975 Le Moi dans la theorie de Freud et dans la technique de la psychanalyse (S II), 1954-1955, Seuil 19…

外国語と辞書と方法

語学の学習といったものに、どの程度の意味があるのかは、僕自身疑問に思っているが、しかし効果的な学習方法というのは、やっぱりあるということを、最近、切に感じた。語学といっても、要するにそれは自分にとっての外国語を、自分がどのように吸収できる…

雨上がりの夜空に

僕が高校生の頃、たぶん一番流行っていたロックとは、RCサクセションだったのではないかと思う。僕は洋楽の歴史の方に圧倒的に熱中していたので、当時は興味を持たなかったが、バンドをやるとき一番コピーされていたのは、全体から見ればRCが多かったはず…