ブラウンシュガーな日々・・・

あのストーンズの名曲『BROWN SUGAR』をカバーしてるビデオで一つ面白いものを見つけた。これをやってるのが素人なのか玄人なのかは定かでないが、どうやらイギリスのランカスター辺りに住んでいるミュージシャンであり、フォークの弾き語りであるみたいだ。ランカスターというとリヴァプールの上の方にある都市。もちろんブラウン・シュガーはストーンズの作った正真正銘のオリジナル曲だが、あたかもそれの起源のように、アコースティックのブルース調に、あるいはフォーク調にアレンジしてみせている。これがブラウンシュガーの原曲だと言われて騙される人もいるくらいだろう。要するに辿れば、その位ストーンズのあの曲はブルースの原始的なフレーバーに基づき、細かい部分までよく染まり、技巧としてのブルースがコピーされて成立した楽曲だったのだということだろう。ストーンズよりもずっと若そうな青年が、イギリスのこの偉大なバンドにレスペクトを払いつつも、田舎でシンプルに曲の構成を解体させながら、全く自分のものにして演じている姿は、なんとも微笑ましい。シンプルでありながらも奥が深いので味がある楽曲の構成。ストーンズが70年に作った、本来はとても他には真似の出きないはずの微妙に技術的に上手い演奏が施された名曲であり、独自のグルーブが、何年もたってこんな風に解体されなおして、イギリスの田舎に地元のものとして息づいているなんて、素晴らしい光景ではないか。。。