勝手にシンドバッド

昔のサザンは確かによかった。衝撃的だった。一時期のサザンである。しかしサザンは何処からか確実に詰まらなくなった。どんなバンドでも長く続くと悪くなるのだろうか。バンドに寿命とサイクルがあるのなら、そういう意味ではサザンは平均的だった。ある意味平均的なスタンダードを新しく日本人に与えることに、きっとサザンは貢献したのだろう。そういえば数年前に、坂戸の駅前でカラオケやったとき、それはスガさんの応援する市長選の集会で、青学で初代サザンのギタリストだったという人と一緒になった。市役所勤務のノリのいい人だった。市長は元国学院全共闘。70年代後半のサザンの登場とは革命的だった。それは反動的な意味ではなく、リベラルな意味での革命的だった。それがサザンにとって、それ以前の文化と一線を画すところだった。そしてラディカルだった。存在の根底から立ち上がり、問うていただろう。当時の映像を見てもわかるように。彼らの勢いは80年代中頃までは続いたといえる。それにしてもこの映像。なんと銀座NOWではないか。スタジオにいる中学生みたいなの、今なにやってるんだろうか?