November Rain Acoustic Version Very Rare

ガンズ・アンド・ローゼズの『NOVEBMBER RAIN』のアコースティックデモの音源を見つけた。昔のデモ音源を元にして、別のオリジナルビデオの映像と重ね合わせて、ファンが自作したビデオである。この曲は、92年に発表のアルバム『USE YOUR ILLUSION』に収録されてるピアノをベースにして、オーケストラの演奏を重ね合わせたバラードのヒット曲として有名だけれど、データを見ると、最初にこの曲はアコースティックギターの伴奏曲として86年にはもう原型が出来上がっていた模様である。これがとっても渋くていいのだ。ガンズのファーストアルバムは87年に出ていて、その時期から一曲のバラードを完成させるまでに相当時間をかけて練りに練ったものであったということがわかる。正式に発表されたヴァージョンはビデオクリップにもなっているので有名だが、改めて原曲になってる昔のデモテープを聴くと、雰囲気としてはこちらの完成度の方が全然好きだという人は結構いるはずだ。もともと僕はこの曲が、嫌いだったのだが、このアコギ版のデモトラックを聴いて、やっぱりいいと発見し直した。

先週のガンズのライブを見て思ったが、あれだけアナーキーなイメージに固執しながら、しかも女の子にもモテてるという意味では、ガンズは結構珍しいのではないだろうかと思った。乱暴なイメージが売りなのだが、かといって女性ファン層も確実に掴んでいるというのは、どういったものか、なんかカラクリがあるのかとか考えてしまう。メタルやパンクで男臭いのだが同時に女気もあるというのは、例えばメタリカモーターヘッドのイメージで見ると難しい。いいハードコアバンドには、それなりにマニアか耳のいい女性ファンも一定はついているが、やはり数に限界はあるもので、その点、ガンズやモトリー・クルーみたいなのは、男にも女にも等しく支持されうるというのは、それなりにイメージを演出する方でも、よく考えなければ成立しないのではないかと思う。乱暴な男は普通、女には嫌われるでしょう。

だからハードコア系はコアでマニアックな男性ファンが中心でどうしても回転するようになるんだけど。アナーキーに見せながらしかも女性の心も惹き付けるというのは、テクニックとしては難しいでしょうね。でもロックバンドやるからには女にモテることを目指すというのは、正直な本能にあたるわけで、そこをガンズみたいに両極端を両立させながら繋いでしまうというのは、きっとなかなか凄いことなのだろうとは思われ。そこがガンズの一味違うところで。男にも女にも両方モテてる。ガンズのライブを見ても、来てる客は、女性ファンでもカッコいい人が多いわけだ。モデルっぽい女性も多いし。ワイルドとモテの両立ね。それは男冥利に尽きるのかもしれないが。実現してるものはそれなりに頭脳的で考え抜いてるのでしょうね。きっとそれは、いい意味でも悪い意味でも。この曲も、女性に見せるからにはよくアイデアが考え抜かれている。楽曲もビデオの演出も。