数学教育の基礎

ちょっと、テレビのCMでも最近こういうのがあるみたいで別にそれで同調してるわけでもないのだが。・・・

日本の算数教育とフランスのそれの違いとして、こういう点が指摘されている。

日本の場合
5 + 6 = □
□の数を答えよ、という設問の形式が一般的に多いが
これがフランスの場合
□ + □ = 11
この時にあり得る、□の数のペアを答えよ、
という設問形式で、問題が出されるらしい。

これは思考の方法における、根本的に重要な違いにあたるだろう。
日本の場合は、答えを出すプロセスにおいて、やっぱりまだ内面の虚構を問うているとでもいうか?それに対して、フランスの場合は、内面は問わないんだな。答えに至るまでの手段は問わない。それを問うことは、意味がない、ということが了解されている。
同じ客観的な正当性としての、答えに至るまでの道筋とは、自由である、自分で決められるという事実が、了解されているんだろう。
日本でもフランスでも設問において、客観的な答としての一義性に至る事が前提とされている。しかしそれの通り道とは、複数ありうるという前提を知る事が、更に重要なのだ。