今朝、株式番組の

がっちりマンデー」を見ていたら面白いことを知った。この番組は元々中京系の制作みたいだが東京では日曜の朝やってる。株式投資者向けのわかりやすいバラエティ番組みたいなものなのだが、面白いので結構重宝してよく見ている。中京地区的な経済投資熱の延長上にこのような番組が成立しているみたいだ。経済システムのちょっとした裏側について面白おかしく教えてくれる。

今朝は世界の金持ち特集をやっていたのだが、彼らがどのようにして巨額の剰余価値を作り出すに至ったかという筋を一つ一つ解説していく。そんな中で世界で一番、事業によって稼いでいるロックミュージシャンは誰かという話になった。それはKISSのジーン・シモンズであるらしい。ジーンシモンズはキッスのキャラクタービジネスの権利を持って成功したのだそうだ。歌舞伎経由の分厚いメイクで顔を覆って口から火を吐き出すことを特技としていたキッスのベーシスト、ジーンシモンズにはビジネスマンとしての優秀な側面もあったのだ。

世界で一番の金持ち即ち世界で一番剰余価値を集めた男とはやっぱりビル・ゲイツであるらしい。それではビルゲイツに追随するような実力を持つ者は他に誰かというと現在ではGOOGLE創業者の二人組みであるそうだ。

剰余価値とはちょっとばかし不思議なメカニズムだ。必ずしも搾取によってそれが生じているわけではない。搾取とはそれの古典的な一側面である。ただ金がスマートに流れ出す方向性がシステムの何処かで生じるのだ。何処かであらゆる位相を超越して金が動き出す側面がある。それは数学的なシステムのある角度として生じる。そしてそこでは資本主義の原動力的な欲望も生じているだろう。KISSのキャラクターとはそのようにして増殖した。みながKISSのグッズを買うとき少しずつその金がジーンシモンズの懐に入るようになっていたのだ。我々がウィンドウズを使えば少しずつそれでゲイツが潤っている。